院政か、それとも陰の総統か

話はさらに前日までさかのぼる。

図書室のテラスから、缶をける音が。数週間前、図書室のテラスから隣家に空き缶が投げ込まれたという苦情があり、あわてて外を見ると、なんと生徒が水風船で遊んでいた。

缶蹴りではなかったというからか、もしくは暑かったからか。激怒から激昂モードにスイッチが入った私。


ここでは書けないようなひどい言葉で生徒を罵倒する。。。。その後軽い自己嫌悪。

そして生徒は、怒られたことよりも、何気なくやっていた遊びが、実は近所迷惑になるということを知ったのが相当堪えたらしい。(怒鳴られているとき、注意の段階ではきょとんとしていたのだが、「近所迷惑だ」といったとたん、ものすごい青ざめていたから)。

実はこのとき、激昂のためか、私は生徒が誰だったか実はきちんと見ていない。正直、顔と名前を一致させるのが苦手なので、わからなかった。ただ、見たことがあるやつがいるというのだけしか覚えていない。

それがブラスの生徒だということがわかったのは、1時間後。
主犯格の3年生がわざわざ謝りに来た。

そして「合宿もよろしくお願いいたします。」と。結構かわいいところあるじゃない、とホロッときた。

翌日。
ブラスの顧問から、「ファゴットが壊れた」ときく。
「でもパートリーダーがですね、よしみ先生とこ行こうかなと言っていたんですけどね、あの水風船事件で怒られて、怖くて行けないって言っているんですよ」と言われる。


.。。。。。怒られたのは別のやつだ、一緒に怖がるな。


仕方がないのでこちらから乗り込んでいく。

折りしも合奏のチューニング時。後ろから中腰でファゴットの子に声をかけようとしたら、後ろのトロンボーンの生徒がにわかにうるさくなった。


「せ。。。。先生! 椅子、どうぞ!!!!」
そして精一杯のお愛想笑い。


。。。。いや、ちょっと声かけたらまた行くから、そんな椅子はいりません。。。

なんだ、そんなに私の恐怖政権が行き届いているのか。君たちとは年に一度の合宿だけのつきあいだけなのに、ずいぶんな態度だ。

。。。その度に顧問よりも怒鳴っているのは事実だし、日常も怒鳴り込むのはいつものことだし。。。


なんか陰の総統になった気分でした。はい。

そんなこんなで、今週末から一週間、奴らの合宿に引率です。私もバリバリ練習してきます。とくに最近楽器が鳴るようになったから、楽しいし。

ちなみに怒鳴った報復かのように、一方的に仕事押しつけられました。
なんとフルート・オーボエの技術指導です。


.。。。。なぜやねん、ファゴットがせいぜいだ。あとは初心者教育までだ。

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